連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)
Supreme Commander for the Allied Powers (SCAP)
第二次世界大戦終結後、ポツダム宣言の履行を確保する目的で、連合国によって設置された対日占領統治機関が、連合国軍最高司令官総司令部(General Headquarters, GHQ)である。GHQは、非軍事化および民主化を基本方針とする占領政策を推進した。
GHQの最高責任者は連合国軍最高司令官(Supreme Commander for the Allied Powers, SCAP)であり、初代司令官にはダグラス・マッカーサー元帥が任命された。日本の降伏文書に基づき、天皇および日本国政府の統治権の行使は、最高司令官の監督下に置かれた。GHQは形式上は連合国による機関であったが、その運営の実態においては、アメリカ合衆国が主導的役割を果たした。
マッカーサー最高司令官の下で、新憲法の制定、財閥解体、農地改革、教育改革などの諸改革が実施された。その後、朝鮮戦争の勃発および冷戦のアジアにおける拡大を背景として、対日占領政策は次第に経済復興を重視する方向へと転換した。マッカーサーは1951年4月に最高司令官職を解かれた。
GHQによる日本占領は、1952年4月のサンフランシスコ講和条約の発効により日本の主権が回復するまで継続した。日本国内では、総司令部(General Headquarters)の頭字語である「GHQ」や、「進駐軍」といった通称が広く用いられた。