民主党

Minshutō

 (1996-1998), (1998-2016)

1996年、民主党は、55年体制崩壊後の1993から94年の間にに設立された複数の政党が合流するかたちで結成された。民主党は、55年体制下の二大政党、自由民主党と日本社会党共産主義との差別化を図りながら、また共産主義とも一線を画する路線を追求した。しかし反自民という一点で結束していたものの、党内には自民党、あるいは社会民主党(日本社会党は1996年に社会民主党に改称)など、保守からリベラルまで多様なルーツを持つ議員が集まっており、特に安全保障問題を関して党の姿勢は一枚岩ではなかっった。

2009年8月の総選挙で圧勝した民主党は、2009年から2012年まで第一党として政権を担うが、党内対立が深刻化、2012年の総選挙では完敗し政権を失った。その後、維新の党と合流、2016年に民進党が発足した。

党公式ホームページ、「憲法・法務」の項目には、憲法をはじめ法曹に関連した民主党作成の報告書や発言等が掲載されている。民主党は、5年間にわたる党内での憲法論議の成果として2005年、民主党「憲法提言」を作成。同提言では、現行憲法が掲げる基本理念の維持を確認した上で、知る権利、環境権、生命倫理などの新しい権利が盛り込まれた。安全保障に関しては、政府の恣意的解釈による自衛権の行使は抑制すべきであり、また、人間の安全保障領域などにおける日本の国際貢献への積極性を示した。2015年8月、民主党は当時の安倍政権による集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案に反対する声明を発表した。