安倍晋三

ABE Shinzō

安倍晋三(1954-2022)は、2006年から2007年まで、また2012年から2020年まで内閣総理大臣を務め、在任中には憲法改正に向け積極的に取り組んだ。参議院選挙を二日後に控えた2022年7月8日、遊説先の奈良市で銃撃を受け、死去。

政治家一家に生まれ、祖父にあたる岸信介は、国務院高官として満州における日本統治を主導し、第二次世界大戦後に総理大臣(1957-1960)を務めた。岸は1960年に大規模な抗議運動の最中、日米安全保障条約の改定を行ったことで知られる。その弟である佐藤栄作も総理大臣(1964‐1972)を務めた。また、岸氏の娘婿となった晋三の父、安倍晋太郎も衆議院議員を長く務め、大臣職を歴任した。

安倍晋三は、自民党圧勝によって民主党から政権を取り戻すことになった2012年12月の衆議院総選挙では、憲法改正を積極的に争点に挙げた。2017年には、日本国憲法70周年を記念した演説で2020年までの新憲法制定、憲法第9条における自衛隊明記などを宣言した。首相在任中の発言や政策、出版物等に関する情報は、首相官邸ホームページより閲覧可能。