希望の党

Kibō no Tō

(2017-2018), (2018-2021)

2017年1月、小池百合子東京都知事により創設された地域政党「都民ファーストの会」を母体とする。2016年7月、小池は所属元の自民党からの推薦を得ずに東京都議会選挙に出馬、勝利した。小池らは2017年10月の総選挙を前に、9月中に国政政党として「希望の党」を結成した。改革保守の立場を示し、結党メンバーの中心は元民進党所属議員であった。

憲法改正に賛成の立場を示し、公約では地方分権、特に東京への一極集中を解消することなどを掲げた。一方で、安全保障政策に関しては党内で足並みが揃わず、憲法9条修正の是非をめぐっては党として明確な立場を取らなかった。2017年10月の選挙での不振後、玉木雄一郎が小池の後任として党代表に就任した。

2018年5月、保守派が政党名を維持したまま新たに「希望の党」を組織し、リベラル派が民進党と合流して「国民民主党」を結党した。多数派が「国民民主党」に流れ、「希望の党」は残った数名の保守派によって再編成され、党分裂後の政策も大きく転換した。憲法改正賛成の立場を明確にし、憲法9条への自衛隊明記、また、プライバシー権を規定する条項の追加を主張している。「希望の党」公式ホームページには、党の政策、活動、党員等の情報が掲載されており、憲法9条の改正案やプライバシー権についての主張は「政策について」の項目より閲覧可能。その後離党が相次ぎ、2021年10月に解散。