木村陸男

KIMURA Mutsuo

1913年生まれ。自民党所属の元参議院議員(1965年-1989年)。運輸省官僚から政治家に転身。1974年から1976年に運輸大臣を、1983年から1986年に参議院議長を務めた。改憲論者として知られ、自民党系の改憲団体であった「自主憲法期成議員同盟」(現在の「新憲法制定議員同盟」)の関連団体、「自主憲法制定国民会議」(現在の「新しい憲法をつくる国民会議」)の会長を務めた。1989年に政界を引退、2001年に88歳で死去した。

1996年に憲法改正私案、「平成新憲法」を発表。この私案は自衛軍保持を明記した上で、国連による集団的安全保障を想定した同軍の海外派遣を可能とした。木村はまた、国会解散中の緊急事態に際しては、内閣が臨時の措置をとり、次期国会開会後に国会の承認を得ることを規定する条項を加えた。その他、憲法裁判所の設置、知る権利・プライバシー権なども盛り込まれた。